FURUKAWA DESIGN OFFICE

株式会社フルカワデザインオフィス一級建築士事務所
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COLUMN 家づくりコラム

9.家族のコミュニケーションを育む空間

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 可能な限り広く明るく、居心地の良いリビング・ダイニングを用意することで、自然に家族が集まってくる、求心的な場所をつくります。
 一方、離れている時も家族同士の気配を感じ、安心感や一体感を覚えられる家を目指します。
 また、従来のnLDKの家のように家族の人数だけの個室を用意するということではなく、家の中のどこかに自分ひとりになれる場所をつくることで部屋を広く使え、「孤立」はできないが「自立」のできるプランをおすすめします。


家族同士の気配を感じられるプラン

C02.jpg 離れていても気配は感じる、家のどこにいても家族の気配を感じるという感覚は、子供にとっても大人にとっても安心感や一体感を覚えるものです。
 庭越しに視線が交錯して別の部屋にいても様子が伺える、相手が見えないが吹き抜け越しに音だけは聞こえるなど、距離をとりつつもどこかでつながっている感覚を持てる家をつくります。





ひとりの場所

017.jpg019.jpg 家族とはいつも一緒にいれば良いわけでもなく、かといって全く別々に生活するのが良いわけでもありません。家族の状態や年齢、または夕暮れ時や深夜などの気分によっても関係は常に変化してゆくので、自然に家族が集まれる場所や、ひとりきりになれる場所のどちらもが必要です。
 また、小さくこもれる部屋や窓辺の椅子、穴倉のようなコーナーなどは空間的にも魅力的もので、読書や勉強には欠かせないスペースとなります。

 具体的には、建具で仕切って個室にもできる共同の子供部屋や、居間の一角にしつらえられる主婦のコーナーなど、一緒にいつつも少し離れられる、また全く離れていつつも気配を感じられる微妙な家族関係をデザインします。