4.家具と照明の力
居心地の良い、リラックスする場所を提供できるかどうかは、家に置かれる家具や照明の役割が極めて大きいと考えています。 特に椅子はデザインによって場所の過ごし方を変えてしまうほど大きな影響があります。
長く使い続けられ、あたたかさと安らぎをもたらしてくれる、家と庭に調和する家具や照明を提案します。
長く使い続けられる家具
手触りやすわり心地が良く、古くなって味わいの出る家具を、大事に長い間使い続ける暮らしが望ましいと考えています。
20世紀の歴史に残るデザイン家具の中でも素材感や使い心地の良いもの・北欧の木製デザイン家具・またはモダンアンティーク家具などの中から、住宅と庭の植物にもよく調和するものを選び提案します。
これらの家具はデザイン的にも時代を感じさせず古くならない上、使い続けるほどに味わいを増し、なおかつ悪くなった箇所は修理して使い続ける価値のあるものです。
そのような家具のデザインのディテールや使い心地を日々感じ続けることも、日常生活の喜びの一つとなります。
照明 光と闇をつくる
夜は照明が空間をつくります。
特に重要だと考えているのは、あたたかな人をなごませる空間を生み出す光です。
そのためには、蛍光灯を真ん中に置いて隅々まで煌々と均一に照らすのではなく、一つ一つの灯具の明るさを落とし、分散させることが重要です。
十分な明るさを確保しながらも、光のたまる場所と暗がりをつくり、あたたかな安らぎの灯りで人の集まる場所を計画します。白熱灯やハロゲンの光は人やテーブルの上の食物・食器を輝かせ、いっそう美しく見せます。
暖かい光は私たちをくつろがせ、元気づけてくれるものです。 |