FURUKAWA DESIGN OFFICE

株式会社フルカワデザインオフィス一級建築士事務所
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COLUMN 家づくりコラム

照明のチカラー1


今回は我が家の照明についてです。
我が家は本当に何でもない、どこにでもある建売住宅を最小限リフォームしたものですが、なかなかに満足のゆく暮らしができています。
その理由の一つに、"照明のチカラ"があります。
職業柄、やはり照明器具にはこだわります。
北欧の名作照明器具は使ってみたいものがたくさんありますし、試したことの無い照明効果についても自宅でいろいろと試したくなります。
そのため、しばらく使ってみて効果を確認し満足すると、また別の照明を試してみたくなります。
照明をとっかえひっかえしてみるのも、ほとんど趣味状態です。
照明は、昼間とはまた異なる"あたたかな空間"を生み出してくれるのです。

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我が家のある時期の照明は、下の写真のような状態でした。
全体の明るさはダウンライトが4隅にあり、調光できます。
食事の時はペンダントライトをつけ、全体のダウンライトは絞って食卓に光を集中します。
来客時などは部屋の隅のアッパーライトもつけると、明るく華やかになります。
蛍光灯はキッチンの作業用ライトのみです。

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ペンダントライトは、デンマークのlouis poulsen社のPH4/3。
世界で最も有名な照明器具の一つですが、やはり非常に優れています。
柔らかな曲線を描く3枚のシェード(かさ)の内側に100wの電球が入っていますが、シェードの重なり合わせのため、どの角度から眺めても光源が目に入らないようになっています。
louis poulsen社の全ての製品は、"フォルムの美しさ"と"光源が見えない"ことが徹底されています。
"光源なんてべつに見えても眩しくないんじゃないの?"と使うまでは思っていたのですが、このPH4/3等を一度使ってみると手放せなくなります。
このPHシリーズはあまりにも人気があったために、現在まで数限りなく各社から似せた製品が作られていきましたが、形の完全さと絶対に見えない光源はオリジナルだけのものです。
微妙ですが上に漏れるわずかな光は、器具の内側がオレンジ色に塗装されているため、オレンジ色のあたたかな光が漏れます。

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私はこれまた職業病で、長年長時間コンピュータの前で仕事をしていたためか、夜になるともう目が痛くて満足に開けていられません。
あまりに目が疲れていると、食卓の照明器具は眩しくて消してしまうことが多かったのですが、光源が見えない照明ならば大丈夫なのです。
そのため自宅の全ての照明は、光源が直接目に入らないような器具と、配置を考えています。
下の写真はまた異なる時期で、ペンダントを替えて手前のデスクライトを追加した状態です。
ペンダントはlouis poulsen社の、Toldbod155です。
これは下方のみに光が強調され、真っ白いガラスのシェード越しに上方にも光が広がるものです。
一つ一つ形の異なる、手作りのガラスのシェードの形の美しさが印象的な照明です。

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さらに現在の食卓は、目立つペンダントはやめて、ハロゲンのスポットライト(レストランや商業施設でよく使われる照明)で照らしていますが、光自体の美しさはやはりハロゲンにかなうものはありません。
電球自体はやや高価ですが、家庭で作った料理がレストランで出される料理のように美しく輝いて見えます。
夜寝る前のリビングは、下の写真のような状態で過ごしています。
ダウンライトは調光してほんのわずかにしぼり、スタンドライトで手元の明かりを確保します。
この状態で本でも読んでいると、もう自然に眠くなってきてしまいます。

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角度と位置を自由に変えられるスタンドライトはイタリアArtemide社のTolomeoで、これもデザイン史に残る名作です。
照明としての機能ばかりでなく、アームやシェード自体の美しさが際立っています。
デパートの化粧品ブースで非常によく利用されている照明でもあります。

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小さなテーブルライトは、昔妻がパリ土産に買ってきた名も無き照明で、黒い鉄製の素朴なスタンドに布製のシェードがかぶさる典型的なデザインですが、妙に普遍性を感じさせます。
これ以上シンプルにできないデザインな上に、バランスが妙に良いのです。
しかも十数年経ったシェードは黄ばんで汚れてしまったのですが、この汚れたシェードのためか、電球がシャンデリア用のものなためか、やけに味のある美しい光が漏れてくるので手放せなくなっています。

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ちなみに私が自宅でも設計した住宅でも多用している「調光スイッチ」は、ぐるっとまわすと明るさが0~100%まで自在に調整できる、ホテルのベッドサイドによくあるものです。
住宅でもリビングや寝室のベッドサイドで使うと、部屋の雰囲気を用途に応じて変化させられるため、雰囲気づくりに非常に効果的です。

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次に、設計した住宅の照明です。
ペンダントはAJ Royal、キッチンに2つ下がっているのがWarehouseで、どちらもlouis poulsen社のものです。

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どちらも非常にシンプルな形で、下方を集中的に照らしますが、上方にも光が漏れて空間をぼんやりと明るくしてくれます。
下からのぞけば光源は見えますが、目の高さの光は完全にカットするデザインです。
同様の機能を持つ照明器具はもちろんたくさんありますが、光の漏れ方の美しさがlouis poulsenにしか無いものなのです。

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小さいほうWarehouseは、これ以上内シンプルな形ながらも、上方に漏れる光で器具自体が光る部分(電球のソケットの部分)はツルツルとした陶器製で、キラキラと美しく輝くようにデザインされています。

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AJ Royalも、上方への光はルーバーから漏れるようにデザインされており、どちらも光の灯った照明器具自体も非常に美しく見えるようにデザインされています。
この"漏れる光"と言うものが、照明器具において最も美しいディテールのデザインであるといつも感じます。

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私が照明を用いて実現したい夜の空間は、"あたたかで、やすらぐ空間"です。

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具体的には、少し薄暗めで眩しさを感じず、暖色系の暖かい光が、間接光でやわらかく広がる、自然に眠くなってしまうような灯りの空間です。
そのような光は、木や布・紙等の暖かな素材とも非常に相性が良く、あたたかな光と素材の相乗効果で、深いやすらぎをの空間を生み出してくれます。
さらに次回に続きます・・・。

louis poulsen ルイス・ポールセン
http://www.louispoulsen.com
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